校舎周りを歩いてみると、優しい風に乗ってはらはらと花びらが落ちてきます。鳥の鳴き声がいつもより聞こえてきます。
草木や動物は、淡々とその営みを“いつもどおり”に進めていきます。
暖かくなれば花を咲かせ、静かに散っていく花びらの“いつもどおり”は、こんなにも圧倒的で、揺るぎないものだったのかと気づかされます。
新型コロナウイルスがもたらしたこの最悪の事態において、人と人とのつながりについて考えることが増えました。
日々、ニュースを見ていると、政治や物流、医療現場に携わる人々、私たち教員、地域に暮らす人、そして子ども達、保護者、あらゆる立場に、しっかりとした役割と目的があったのだと、今になって再確認させられます。
私たち人間も一人ひとりが、
“いつもどおり”を取り戻そうと、静かに、懸命に暮らしています。
音をお伝えできませんが、生徒のいない静けさが伝わるでしょうか。

そんな中、先生達は生徒や教職員の手が触れそうな箇所を消毒しました。
できることは全てやっておこうという気持ちです。
水道の蛇口も。
生徒のみなさんは、今日はどんなふうに過ごしているでしょうか。
一気に宿題をやらず、計画的にこつこつと進めていきましょう。