2023年5月2日火曜日

はきものをそろえると、心もそろう。

 




まだ生徒が登校する前の朝7時頃の学校の様子です。

教室や廊下、体育館履きの靴箱など、とてもきれいに片付けられています。

生徒と担任とで毎日整理整頓しているのだと思います。ありがたいことです。

この整えられた学習環境が、現在の落ち着いた授業の様子につながっているのだと思います。

 

【脚下照顧(きゃっかしょうこ)】という言葉があります。

脚下とは足元のことを、照顧とは照らし顧みる、つまり行いを見返ることを意味しています。

『我が身をしっかりと顧みなさい』という意味です。

心が乱れていれば、整理整頓もおろそかになります。

心にゆとりあれば、自分を冷静に顧みることもできますし、人を思いやることも人を許すこともできるはずです。

履物を揃える(身の回りの整理整頓をする)ということは小さな行動かも知れませんが

そういう些細なことを丁寧にできるかどうかに、自分というものが現れてくると思います。



はきものをそろえると、心もそろう。

心がそろうと、はきものもそろう。

ぬぐときにそろえておくと

はくときに心がみだれない

だれかがみだしておいたら、

だまってそろえておいてあげよう

そうすればきっと

世界中の人の心も、そろうでしょう

 

永平寺 道元禅師